月別アーカイブ: 2016年3月

なんとかしなきゃ  高橋 禮子

 

何とかしなきゃ・・・3・11に想う
高橋 禮子

野に山に萌ゆるみどりのエールこそ先ずは自身に忠実であれ

ゆうらりとノブにまとわすスートウのハンカチふたひらやや気品あり

わが内のすべてを写してくれたっけ地震に挑んで砕けたカガミ

装うというを忘れて三カ月いまだわたしは私ではない

また空に横一線の雲のあり余震があるかもしれぬのしるし

大いなる揺れよ再びくるなかれシンプルライフのわれらの祈り

本箱が二つに折れて飛び出した上坂冬子の「何とかしなきゃ」

この本のおかげで今の私あり ならばまた読む「何とかしなきゃ」

失える家あり建てくる家のあり様変わりするわれのみめぐり

ドレミファソっと 高橋禮子

ドレミファソっと
高橋 禮子
筆あわき二月の便りゆるゆると夢に遊ぼう「チケット月組」

的を得て軽くなりいる身のこなしやや遅くとも宝塚ゆき

チャンスだよ若さをもらっておいでよと木沓(きぐつ)かたこと語りかけくる

月組のひかりのしぶきを浴びる間に肩の力がするり抜けてる

ああこれが浦島きぶん華やぎをまともに受けて飽かず見つめて

禁断の木の実と言っていいような美しき迫力ファンシー・ダンス

玉手箱あけずにおこうステージの水のパワーを雫となして

水を吸い水の匂いをまとうまでドレミファソっとことば沈めん

ニュータウン  高橋 禮子

 

ニュータウン
高橋 禮子

Oさんの四月のコールこの辺りかなり変わった見に来てごらん

カラフルなすべり台あり二歳なる坊やの今を撮らんとするパパ

土のよさ保証するより建築を待つ間のよもぎおっとりとあり

マイナスのイオンを降らす大樹です移植をされて夏にまた来よ

ほのぼのと千波ケ原のニュータウン移り変わるを眼に確かむ

肥沃なる畑が宅地に変わること人の決断生きるということ

建ったばかりの家すこやかに二十軒ほどけるようなり社会の不思議

タウンの角に展示とあれば立ち寄りて透明なる時 白の空間

もう一度家を建てたくなっているダイワハウスの夢をひろって