月別アーカイブ: 2016年10月

連歌ー16  名残集

 

  連歌ー16

  名残集

 1、もろこしの賢き人も身にしみて   忠夫

 2、 歌会をはやす虫のもろもろ    正謹

 3、丹の舟を下りて休める国原に    和伸

 4、 継ぎて吹き来る風新たなり    宜博

 5、駅路のその上語る石畳       正謹

 6、 光のどかにさし入るところ    忠夫

 7、ほころびし花たちまちに咲き揃ひ  宜博

 8、春をことほぎ立つ初の虹      執筆

   光田和伸 16 藤江正謹 14
島津忠夫 21 堀江牟世  3
鶴崎裕雄 11 筒井紅舟 17
有川宜博 18

連歌ー15 名残表

 

 名残表

 1、遠近に八十八夜の声聞こえ     紅舟

 2、 美濃の狭路は目にもやさしき   宜博

 3、吾妻より入りし東氏の跡どころ   忠夫

 4、 城取り返す歌の誉れは      紅舟

 5、強矢にもまさる筆香りたち     宜博

 6、 ひと生は恋に明くるまぼろし   和伸

 7、かたくなにしじまを囲む主にて   正謹

 8、 掛樋の水の涼しさを聞く     忠夫

 9、時鳥昼はとどまる群木立      和伸

10、 色に目覚めし午睡の夢に     紅舟

11、ま愛しと哀しとあとも先もなく   和伸

12、 投げし言の葉とり返してむ    正謹

13、澄み渡る月にこだまの響きをり   宜博

14、 床に七種生け添ふる秋      紅舟

281014

連歌ー14  三裏

 

綾部市の七福神です。

連歌ー14

 三裏

 1、露草の昼もへたらず秋たけて     和伸

 2、 雲を残さず野分け去りゆく     正謹

 3、背を向けて離るれを追うせつなさも  紅舟

 4、 男は所詮弱きものかも       忠夫

 5、たおやめを産めば勝ちてふ世もありて 正謹

 6、 末に出揃う海山の幸        宜博

 7、七福の船は着きたり宝積み      紅舟

 8、 唐土の鳥も飛びな渡りそ      和伸

 9、すさまじき師走の月と誰が言ひし   忠夫

10、 なべて雪なれ物ひとつなく     宜博

11、鉢取りて火をもてなせることもあり  紅舟

12、 知らざりき君ここに座すとは    宜博

13、ろくろひくと苫屋は花にうづもれて  和伸

14、 茶碗の銘は霞一文字        忠夫

連歌ー13

 

 連歌ー13

 三表

 1、鋭き心嬌めることなく育まん    正謹

 2、 教えの道もかたき世の中     忠夫

 3、古への聖者も今は敵となり     裕雄

 4、 法王ことば取り消すことも    忠夫

 5、綸言といえば汗とはなるものを   宜博

 6、 我慢くらべの根くらべする    和伸

 7、磯に聞くいつ鳴き止むか濱千鳥   裕雄

 8、 光源氏も耳そばたてよ      忠夫

 9、われはわが磐長媛に敷かれつつ   和伸

10、 薩摩なればの習い尊き      宜博

11、極細の木綿の糸は絣織       紅舟

12、 川付け替はり興る殖産      正謹

13、激つ瀬も月は流れず流されず    紅舟

14、 駒牽きの武者ただ一騎立つ    忠夫