月別アーカイブ: 2017年1月

連歌ー29

名残裏

1、片隅を照らす業こそ賢けれ       宜 博

2、かすめる月の夕べ涼しき        正 謹

3、端居してさらり着流す麻衣       紅 舟

4 濁りにしまぬ篠笛の音         停 世

5、風よ吹けなほ鳥聞きたし村はづれ    裕 雄

6、ちまたに立てるをさびとの占い     忠 夫

7、朝影忙盛りの花の匂ひいで       朋 世

8、若草のぶる息長の道          執 筆

 

連歌ー28

 

初裏

 1、またしても空かきくらし降る雨か  忠夫

 2、 俄の風の方定まらず       正謹

 3、老いの声若人の声こもごもに    裕雄

 4、 ささやきあまし恋はくせ者    忠夫

 5、なほ許せしばしとてこそ膝まくら  紅舟

 6、 この先のこといかになるらむ   牟世

 7、鰭酒の酔ひのはやきを知る知らぬ  宜博

 8、 霜雪霰まろぶ道の上       和伸

 9、暇夷人も和人もつどひ住める町   忠夫

10、 夏も名残の月の涼しさ      正謹

11、沖つ波たちて棹歌朗々と      牟世

12、 川尻近く水ぬるむころ      忠夫

13、幻も現に愛づるけふの花      裕雄

14、 ぅちにいろいろやどる若草    和伸

連歌ー27

 

賦一字露顕連歌

 初表

 1、瀬音聞く庭もあたらし萩の宿    裕雄

 2、 わたる土風すだく松虫      紅舟

 3、山の端のほのかに明かく月見えて  忠夫

 4、 ふもとをこめてしづむ夕霧    正謹

 5、七曲りすれど小径の途切れざる   宜博

 6、 装ひもかろく旅をゆくらむ    柏全

 7、遠近に名のりも髙きほととぎす   牟世

 8、 植えすみひろき田居のやすけさ  和伸

連歌ー26

 

 名残表

 1、朝衣いざ着て駒を急がせよ     和伸

 2、 夢の浮橋架けかはるらし     宜博

 3、ありし日のかたみの扇色あせて   忠夫

 4、 思い出ばかり落ちる瀧つ瀬     裕雄

 5、蝉しぐれ鳥の声にも眼(まなこ)伏せ 正謹

 6、 清き心を常に持ちつつ       忠夫

 7、野の宮に籠もれば恋は捨ておきし   宜博

 8、 曽羅の香止まぬときめき      裕雄

 9、薄紅も白粉も誰のためにこそ     和伸

10、 爪立ちて受く甘きくちづけ     紅舟

11、街角を照らすガス灯積もる雪     正謹

12、 月冴えわたる荻の上風       裕雄

13、語りつぐ八島軍の物がたり      忠夫

14、 唐錦なる旗はいづ方        宜博