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連歌ー33

筒井紅舟先生喜寿の賀
於 近江奥琵琶湖畔料亭
宗匠 島津忠夫
執筆 光田和伸

賦花之何連歌

初表

1、喜びに彩ふや庭の萩すすき      紅舟

2、 澄む水さらに渡る友舟       柏全

3、夜もすがらうかぶる月に樟さして   忠夫

4、 つかのま峰を越へし横雲      牟世

5、旅立ちを寿ぐごとき鳥の声      正謹

6、 けふの初風吹くもうれしく     宜博

7、貴人も裾ひるがへす夏木立      裕雄

8、 降らじとこそは願ふ行末      和伸

 

連歌ー32

名残表

1、時得たる霞ケ閑の司召し      正謹
2、 秋の都路に鴎外漱石       裕雄
3、行人の空を雁ゆく果てもなし    和伸
4、 墨染の袖濡らし鉦打つ      忠夫
5、 契りきな蠟梅匂ふかたへにて   紅舟
6、 闇夜は閏に凍つるともしび    牟世
7、かはたれの朝なはもて辛からむ   宜博
8、 心挫けそ神ならば神       忠夫
9、言ひつのる誰かは我をとめよかし  正謹
10、 富を求めてたどる山川      裕雄
11、埋め蔵す金たしかにありと聞け   忠夫
12、 上野はただ色もなき風      和伸
13、新墾の田の面に月の照りはえて   宜博
14、 放生の夜に悩む引窓       裕雄

連歌ー31

 

連歌ー32

名残裏

1、御食に鰻御鮎岩の茸        正謹
2、 心伝ふる酒も澄みつつ      和伸
3、泉より遠く運べる水もよし     忠夫
4、 流れのあたりあげは蝶舞ふ    裕雄
5、つれづれをままにひねもすもとほりて 牟世
6、 平野いく重に糸遊たちぬ     宜博
7、四方に満ち老木ながらぞ花づもり  和伸
8、 よろこび更に春もたけなは    執事

連歌ー30

名残表

1、時得たる霞ケ閑の司召し      正謹
2、秋の都路に鴎外漱石          裕雄
3、行人の空を雁ゆく果てもなし    和伸
4、墨染の袖濡らし鉦打つ       忠夫
5、契りきな蠟梅匂ふかたへにて      紅舟
6、闇夜は閏に凍つるともしび     牟世
7、かはたれの朝なはもて辛からむ   宜博
8、心挫けそ神ならば神        忠夫
9、言ひつのる誰かは我をとめよかし  正謹
10、富を求めてたどる山川      裕雄
11、埋め蔵す金たしかにありと聞け  忠夫
12、上野はただ色もなき風      和伸
13、新墾の田の面に月の照りはえて  宜博
14、放生の夜に悩む引窓       裕雄