連歌ー37

 名残表

1、 輿入れは荷駄も通はぬ峡の村     正謹
2、 思ひもかけぬ大水の出て        忠夫
3、 たぎつ瀬の那智の御社いかばかり  宜博
4、 ま青なる空たぢろがぬ雲        正謹
5、 うつむきて校歌を聞ける球児らに   和伸
6、 作者を知れば名ある人なり       忠夫
7、 奥座敷色紙短冊とりかこみ       裕雄
8、 伏籠の衣かをりたつ閑          紅舟
9、 藤原と源氏の姫の争ひに        忠夫
10、 痛みは探し軽き言の葉         正謹
11、 旅寝する涙も月に堰かねて      牟世
12、 今にも待つと告げよ秋風        宜博
13、 つづりさせ鳴くてふ虫も雌を求め   忠夫
14、 命短し露の芝道             裕雄

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初表
はやし
1、歌いざや竹の曲(はやし)に月もがな   宜博
2、虫の声はた惜しむべき宵         紅舟
3、大野ろに鹿呼ぶ勢子のひそむらん     正謹
4、仮庵の軒覆ふ白萩            柏全
5、川舟の漕ぎゆく水の清くして       忠夫
6、涼しき雲を笠の道づれ          牟世
7、いかがはと、思ふ夕立こともなし     和伸
8、鴉の群もしづまりし森          裕雄

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