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先生方の作品集

21世紀の心

作 桐山健一

 僕はピアニストのピョートル・アンデルジェフスキーの演奏旅行の映像を見ている。彼は語る。
   「(1) 自身を取り除き完全な空間を超越する。
    (2) 未来を無限へと近付けてくれる作品は何か。
    (3) 人生という舞台を散歩できる土地を捜し求めて歩く。」
 彼はポルトガルに旅する。リスボンは大陸の終わりで海の始まり、旅人の永遠の憧れ、圧倒的な静けさの街リスボン。
 僕は『私という小説家の作り方』(大江健三郎著)に類似した思想を見る。
   「(1) あれとは、小説の文章を書きついで行く精神と肉体運動が滑走路を準備して、そこから自分にも思いがけない滑空に向けて走ることになり、それまで地続きに展開していた小説が別の次元に至る、それをもたらす力である。そのようにあれはやってくる。
    (2) 小説を書くための心理状態の管理をいうならば、書きすすめてゆくその日の労働がカヴァーしうる部分より遠くをならない、むしろ前方のことは放っておいて、その日の労働にのみ自分を集中させうるかどうかが、職業上の秘訣である。
    (3) 私はこの宇宙、世界、人間の社会に、独自の内面をそなえた個として、本当に生きている。・・・そのようにして現在の自分が生きている。そしてそのような自分の死を、遠いものとしてでなく見つめはじめているのである。
    (4) 武満徹さんは、この宇宙、世界そして人間社会−それはまた、ひとりの個の内部といってもよかったにちがいない−をみたす沈黙と測りあうひとつの音、と書かれたことである」


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