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先生方の作品集
エッセイ

問題の天下りをなくするために

西川嘉伸

今、高級官僚が、定年前に退職し、官庁とかかわりの深い団体や企業に天下り、「渡り」を繰り返しながら億単位の退職金をもらうことが問題となっている。その一方で、派遣切りや非正規雇用との契約打ち切りなどの問題が深刻化している。

 高級官僚は、一人が事務次官に昇進すると、その他の同期入省の人達は全員退官して、再就職する仕来りになっている、と言われている。企業でも、最近、変わりつつあるとはいえ、基本的には年功序列、終身雇用の給与体系や昇進、昇格制度が残っている。昔、「大学を卒業した年の四月一日にどこにいたかによって、人生の大半が決まる」と言っていた人がいた。

 現在のわが国の企業社会にあっては、昇給も昇進も学歴、勤続年数を無視して実施される仕組みは一般的には普及していない。仕事や勤務場所は、希望や要望を出すことは許されても、すべては、自分の意思で決められない。企業は、正規従業員には一生涯職務を提供し、給与を払い続ける義務を負っていて、首を切ることはできない。

 このような現状は、官庁においても、企業においても大きな相異はないと思われる。わが国の伝統的な雇用体制が、将来もこのままでよいのだろうか。国際競争に打ち勝っていくためにも、よく研究して構造的にあらためていく必要がある。毎年四月一日に社員や職員を採用し、研修させ、配属して養成する方式だけに拘泥する必要はない。ダイナミックに必要能力を必要な時に高待遇で確保、活用できるようにしたい。定期採用だけでなく、必要専門能力を随時確保、放出し、流動化して、そのことが労使双方にとっても有利となる制度を構築するべきである。さらに、労働者、技術者、専門家が自由闊達に、有利に官民間、官公間、企業間を行き来できる社会的、国家的な仕組みの構築が急務であろう。


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