自分の城

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 悲惨な事件が起こりました。被害者の方には心からご冥福を祈ります。
ご家族の方も、さぞや無念であることでしょう。
相模原市緑区千木良の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の元職員が刃物5本を用意して、無抵抗な障害者を19人を殺害、26人に重軽傷を負わせた殺傷事件は、犯人の植松聖容疑者(26)が精神異常者として裁かれ、殺人罪に問われない可能性があるらしいのです。しかも、この事件は犯人が予告しているのですから防げたのです。
今年の2月に植松は、東京都千代田区の衆院議長公邸を訪れて手紙を手渡そうとしましたが、面倒を恐れた公邸職員は受け取りを拒否しました。それでも、植松は諦めず翌日も訪れて正門前位に座り込み、しています。警備の警察官が仲に入って職員が手紙を受け取ることで騒ぎは収まりました。手紙には犯罪を予告するかのように「障害者を抹殺することができる」と書かれていました。その後の神奈川県警や相模原市役所職員の聞き取りにも同様に殺傷事件を予告するような発言を繰り返していたそうですから、精神障碍者のたわごととと突っぱねて、妄想性障害」として病院送りして万事解決とした当事者にも責任の一部はあるはずです。
しかも、植松容疑者の手紙には、「私は障害者総勢470名を抹殺することができます」とあり、さらに、津久井やまゆり園を含む二つの施設を名指しで標的にしていて、その上さらに「職員の少ない夜勤に決行致します。職員は結束バンドで身動き出来ないようにし、外部との連絡をとれなくします。抹殺した後は自首します」と書かれていたそうです。
と、なれば、事件は全く犯人のシナリオ通りで、周囲は何の警戒も予防策もせず「狂人のたわごと」で片づけていたことになります。
植松と面接した市の担当者は、再三にわたって犯行を仄めかす植松を精神異常者と決めつけ、国の指定医の意見も聞き、「大麻精神病」と「妄想性障害」の診断で強制的に緊急入院の措置をとります。
ところが、植松の尿検査で大麻の陽性反応が出たことで大麻取締法違反で逮捕できるのに、指定医が、症状の改善が優先として県警に通報しなかったのです。それから数日後、医師が「他人に危害を加える恐れがなくなった」と診断したことで植松は大手を振って退院したのです。
この病院の医師は、植松の大麻使用を見逃し、人に危害を与えないと誤診し、間接的に大勢の人を殺傷する片腕を担いだことになります。
それにしても、これだけ犯行を予告して筋書きまで公表しているのに、結果的に「犯行はない」とした関係者一同にも何らかの罰があってもおかしくありません。
結局、植松は誰にも信じて貰えなかったのです。
人は誰でも自分の居心地のいい場所を求めています。
それを意識している人と無意識に行動している人とでは落ち着き度に差が出ます。
それを下世話に表現すると「縄張り」という言葉がピッタリ合います。
元来は城郭の位置取りに使われた用語がヤクザの支配地に使われたりしますが、要は自分の城のことです。

 先週の続きになりますが、我が家では、川で釣ってきた小魚を水槽で飼っていますが、4センチサもない雑魚(ざこ)でさえ安住の地を求め、小さな縄張りを得るために必死で戦います。
植松は、その安住の地を得るための努力を怠って人に恨みを転嫁して道を誤ってしまいました。
私は、書斎という狭い縄張りを得て、そこに潜れば安泰ですが、残念ながら仕事の成果はイマイチです。
それでも、安住の地があるだけ幸せ、これで不満を言ったらバチが当たります。

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