まひるの時間   高橋 禮子


まひるの時間
高橋 禮子

黄の傘に黄色の帽子黄の腕章わがステージは黄の色ラッシュ

年齢を忘れて生きていることを否定されたら教師を辞める

バランスを崩したくなし子の人権親の人権教師の人権

新採用の頃よりずうつと聞いているチャイムの支配を逃れたくなり

渋滞をいつものようにくぐりつつ辞める辞めない行ったり来たり

決断は怖きことなり結果にてそのよしあしがはかられている

正しいと信ずる両者の対立に歩み寄りなど無理かもしれぬ

サッカーをしていたという武装グループ人の子なるを証明しており

四月より自作自演が可能なりなんでもやれるなんでもやりたい
児童用二百円なる小筆にて書いて眺めた退職顧

サーカスの歌  高橋 禮子


サーカスの歌    高橋 禮子

歌の子がまたも届けてくれました情熱の赤ブーゲソビレアを

一年に三度も四度も咲くというブーゲンビレアにあやかれるなら

伸びる芽をすっかり摘まれてわが松が男の子となれり五月五日に

育つにほ少し温度が足りなくて小さく呟く五月のメロン

サーカスの歌っていいねハーモニー昔の恋を思い出させる

ステージに輝くサーカス観客に愛を伝える(愛を呼ばう)と

どこまで伸びる  高橋 禮子

どこまで伸びる

高橋 禮子

葉桜のみどりにわれをまかせよう(大串貝塚)ゆるり巡りて

太古へと戻るのだろうこのトンネル今を払いて駆け抜けるべし
おおくし
風土記には(大櫛の岡)と記されるダイダラボウの里の広がり

巨人坐像の大きなてのひら展望台さ豊ばん生きてることを

目の前に揺れる大樹の梢には告芋におこうわたしの年など

ダイダラボウの力借りたいわたしです私の道はどこまで伸びる

夏の日がきらりと眩し大丈夫やりたいことをやってごらんよ